”剣道日本”の2015年4月号に「第8回飛騨かわい剣道アカデミー」が記載されました!!

剣道日本に記載された文を紹介します。

剣道日本の2015年4月号に記載された「飛騨・高山の剣士が全国レベルの指導を体験 第8回飛騨かわい剣道アカデミーが開催」を紹介します。


以下そのまま。

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飛騨・高山の少年剣士が全国レベルの指導を体験

第8回飛騨かわい剣道アカデミー開催

平成26年11月29日(土)

飛騨市河合町「友雪館」

主催◆飛騨かわい剣友会

文・写真提供◆小谷昌路(飛騨市河合振興事務所総務市民福祉係)


 平成26年11目月29日(土)、岐阜県飛騨市河合町稲越にある友雪館において、「第8回飛騨かわい剣道アカデミー」が飛騨かわい剣友会の主催で開催された。

 講師には岐阜県剣道連盟理事長の松葉忠文先生、同連盟常任理事で岐阜県警察首席師範の下島貴代一先生、同県警特練監督の加藤洋基先生、同県警特練主将の梅村明宏先生をはじめ、飛騨市河合町(旧吉城郡河合村)のご出身やゆかりがある剣士の方々9名をお招きした。

参加対象者は、飛騨市と高山市の剣道スポーツ少年団員と中学校の剣道部員およびその顧問や指導者で、今回は剣道スポーツ少年団員30名、中学校の剣道部員53名、顧問や指導者26名の参加があった。

 「飛騨かわい剣道アカデミー」は、飛騨市および飛騨市教育委員会の後援により平成19年から継続して開催している。飛騨市河合町は町村合併以前からスポーツの一環として剣道競技が盛んで、地域対抗競技などで青少年から高齢者まで広く親しまれ今日に至る。そうした背景から先輩諸氏のご教示の下に優秀な剣士を輩出、その方々が県内外で活躍され、青少年や剣道愛好者の指導にもご鞅掌されており、また松葉先生や下島先生など飛騨市河合町出身の方々が全国でも活躍されているということもあって、そのご愛情とご尽力により、郡部の飛騨市にあっても全国レベルの指導を受けることができている。

 また、このアカデミーは、剣道の修練の場として飛騨地区の青少年たちが心身を錬磨するとともに、基本や技術はもとより礼儀・礼容を学び人間形成に努め、また剣道を愛好する者同士が切磋琢磨することで自己を鍛錬し勇健なる心技が育成されることを願い開催している。

 当日は、開校式に続いて下島先生の主導により進められた。最初に会場の中央に参加者が円を作り、その円の中で下島先生が技の要点などを解説、加藤先生と梅村先生によってその技の模範演技が披露された。少年剣士や顧問・指導者たちは、気合に満ちた模範演技に圧倒されながらも、全国レベルの指導を一瞬たりとも見逃すまいと真剣なまなざしで解説・模範演技に注目した。

 模範演技のあと、最初に素振りを行ない、しっかり竹刀を振り上げ正確に振り下ろすことなど基礎中の基礎を体に覚え込ませ、体が温まってきたところで違う道場の者同士で二人一組となっての切り返しの練習に移った。稽古前に「竹刀や防具の点検をすること」や「打ち込む者も受ける者も大きな声で気合を入れてから切り返しを行なうこと」などの指導を受けて切り返しの練習に入ったが、すぐに「やめ」の号令がかかった。切り返しを行なうことだけに集中してしまい、打ち込む側が安易に技を仕掛けて間合がおろそかになっていること。また、受け手側も安易に技を受けていることを注意され、「打ち込む者と受ける者が決まっていても、試合と同様に間合をはかり、簡単には打ち込ませない」「受ける者が下手だと打ち込む側も上達しない」と指導を受け、素早く打つよりも正確に最短で打ち込むことなどにも注意しながら、さまざまな技の稽古に午後2時過ぎまで取り組み、下島先生から講師や指導者との合同練習を行なって閉校式に移ることを告げられ、小休憩に入った。

 稽古中は、講師のみならず各団体の顧問や指導者も所属団体に関係なく熱心に少年剣士を指導され、少年剣士たちもその指導に応えるように一心に稽古に打ち込み、その姿を見て講師や顧問や指導者が技や心構えなどをさらに熱く伝える様子があちこちで見受けられ、会場は熱気に包まれた。

 合同練習が始まる際、練習に対する心構えを中学生が小学生に示した場面があった。合同練習開始を告げられると、中学校の剣道部員たちは慌てて防具を着けはじめたのだ。しかしスポーツ少年団員たちはなぜ慌てているのかわからない様子だった。防具を着け終えた中学校の剣道部員がいちもくさんに講師の前まで走りお手合わせを願う座礼をする姿を見たとき、慌てて防具を着けた理由が「1回でも多く、一人でも多く講師の方に稽古をつけてもらいたい」という思いであることが理解できたらしくスポーツ少年団員たちも慌てて着けはじめた。

参加者が講師・指導者の倍以上いる中で、息をつく間もなくお手合わせを願ってやって来る参加者に講師・指導者の方々はここでも熱く指導をされ、合同稽古は1時間ほど行なわれ閉校式へと移った。

閉校式の講評では、下島先生から技の重点や心構えを再度指導いただき、また指導者への思いも語られた。アカデミーは最後に記念撮影をして終了した。

 冬の訪れが迫る中、6時間に及ぶアカデミーが講師をはじめ多くの方々のご仁恵とご尽力により無事に終えることができ、心から感謝申し上げるとともに、今後ますます充実した内容として継続開催できるよう関係各位のご指導とご支援をお願い申し上げます。